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ひとつの小さな決断が人生を大きく変える

更新日:2023年5月26日


迷った時、どうやって決断していますか?

人生の決断、仕事の決断、または、買い物の時の決断まで・・・色々な場面があると思います。

そんな時、どうやって決断するか?というのは本当に人それぞれだと思いますが、ただ、決断方法は2つにわけることができると思います。

1つは、何か1つの方法ややり方で決断すること。

もう1つは、その場面によって、決断しなければいけない事柄に応じて、決断する際に大事にすることを変える方法です。



1)楽しいか楽しくないか?

 迷った時、大切なことの1つは自分の心に素直に従う・・ということなのかも知れません。

 以前の僕は、どのような決断にしても、「正しいか、正しくないか」ということが1つの判断基準でした。

 ただ、ある時に、楽しむことそのものを人生の目標にしてしまおう・・そう思ってからは、「楽しいか、楽しくないか」ということが自分の中の大きな判断基準になりました。


 勿論、正しい方を決断しなければならない場面もあると思います。

 ただ、僕の場合は正しいことを自分に求めすぎた結果、いつのまにか楽しめない自分になっていたのです。

 そんなことに気づいた僕は、これからは、正しい方ではなくて、楽しい方をできるだけ選んでゆこうと決めました。

 何が正しいか?と考えていた頃の僕は楽しめていませんでした。

 だけど、楽しい方を選ぶようにした僕は、少しづつ、楽しめるようになっていきました。

 何か決断する場面がやってきて、楽しい方を選びます。

 少しするとまた決断する場面がやってきて、また楽しい方を選びます。

 そうやって進んでゆけば、自分の人生は自然と、楽しい人生になってゆくような気がしています。


2)自己嫌悪の少ない方を選ぶ

 これはある方から教えていただいて、それから大事にしていることなのですが、何かを決断をしなければならない時、自己嫌悪の少ない方を選ぶ・・というのも一つの決断方法かも知れません。

 いくらこれが自分が選ぶべき道だと思ったとしても、その道を選ぶことで自分のことが嫌いになるようであれば、そちらの方は選びません。


何かに迷ったら、どちらを選べば、自分を嫌いにならずに済むか?と考えてみるのも一つの決断方法かも知れません。


3)「迷ったらやめる」or「迷ったらやってみる」


 何かを決断する時に1)「迷ったらやめる」という方法と、2)「迷ったらやってみる」という方法があります。

 そしてもう一つ、場面によって使い分けるという方法もあります。

どうやって使い分けるのか?ということですが・・


1)迷ったらやめる

「迷ったらやめる」場面は、失敗した時に大きく後悔してしまうようなものや失敗から得るものより、失うものが多いようなものを決断する時です。


2)迷ったらやってみる

「迷ったらやってみる」場面は、失敗が自分の力になるようなこと、失敗して失うものより、得るものの方が多いようなことを決断する時です。

 何かに挑戦して、例え失敗してもそこから学んで、そして、それが自分の力になるようなら、迷ったらやってみる・・ということも1つの方法かも知れません。


 こんな風にして、失敗した時に、得るものより失うものが多ければ、「迷ったらやめる」、失敗しても、それが自分の力になるようであれば、「迷ったらやってみる」・・というのも一つの決断方法だと思います。


4)やらずに後悔するか、やって後悔するか?

「やらずに後悔するより、やって後悔した方がいい」

 そんな風に言われることがあります。

 ところで、人が死ぬ前になって後悔するのは、やったこととやらなかったこと・・どちらだと思いますか?

 実は、死ぬ前になって後悔するのは「やらなかったこと」の方が多いそうです。

 何かをやるかやらないか迷った時も、これは死ぬときになってやらなかったことを後悔するようなことか?と考えてみるのも1つの方法かも知れません。

 

死ぬときに後悔すること ・自分のやりたいことをやらなかったこと ・感情に振り回された一生を過ごしたこと ・他人に優しくしなかったこと ・故郷に帰らなかったこと ・美味しいものを食べておかなかったこと ・仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと ・行きたい場所に旅行しなかったこと ・会いたい人に会っておかなかったこと ・記憶に残る恋愛をしなかったこと ・結婚をしなかったこと ・子供を育てなかったこと ・子供を結婚させなかったこと ・自分の生きた証しを残さなかったこと ・生と死の問題を乗り越えられなかったこと ・愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

5)避けるのか、目指すのか?

 何かに迷って、決断する際に大切になってくるもう1つのことは、「避けるのか?目指すのか?」ということかも知れません。

 人は、避けようとするより、目指そうとした方がどうもうまくいくことが多いようです。

 これはどういうことか・・・ということですが、例えば、転職などはそのいい例かも知れません。


 転職する際は、今の仕事に何かしら不満があって、転職することも多いものだと思います。

 だけど、転職してよかったと思う人の多くは、それを転職の理由にはしていないようです。

 そうではなくて、今の仕事への不満をきっかけにして、何か他の会社、業界などでやりたいことを見つけて、そして、そのやりたいことをするために転職しようとするケースが多いようです。

 今の仕事に不満があって転職する場合は、何かを避けようとしているわけですが、やりたいことがあって転職する場合は何かを目指しているわけです。


 何かを避けようとして転職する場合、また転職先で何か避けたいことが出てきてしまった時、その問題を乗り越える力がわいてこないかも、知れません。

 だけど、何かを目指して、例えば、こんなことがやりたいということがあって、そのための転職であれば、転職先の会社で何か不満に思うことが起こっても、やりたいことができていれば、それ以外の問題は乗り越えてやろうと思えるかも、知れません。

 何かを避けようとするより、何かを目指した方がうまくいく・・というのは他にもいろいろなことに対して言えるかも知れません。

 こういうことが嫌だから、(それを避けるために)こっちを選ぶ・・というやり方よりも、こういうことがしたいから、こっちを選ぶ・・という、何かを目指してゆくやり方の方が、(その決断をした後)うまくいくことが多いようです。


6)その後のことを考える

 例えば、何かを手に入れた時は嬉しいし、気分もいいものだと思うのです。

 しかし、決断した直後のことだけではなくて、その後のことも大切になってくると思います。

 それを手に入れることも大事ですが、それを手に入れた自分は笑っていられるだろうか?それを手に入れた自分は、それを手に入れた後も幸せだろうか?

 そうやって、今、目の前にあるものだけでなくて、その後のことを考えてみた時に、自分が選ぶべき道が見えてくることがあります。


7)その後の選択肢をいくつか用意する

 ミュージシャンであり、俳優の福山雅治さんは売れなかった頃、やめるべきか?とか、このまま売れなかったらどうしよう?という風に迷ったり、悩んだりすることはなかったそうです。

 迷ったり、悩まなかったのは何故だったかというと、もし、売れなかったら次はこうしようと決めていたから・・だそうです。


 何かを決断してそこに突き進んでゆくことは、時に不安がつきまとうことでもあると思うのです。

 だけど、もしこうなったら、こうしてみようという選択肢がいくつかあったなら、迷いがなくなるかも知れません、思い切って決断できるかも知れません。

 そういう風に、その後の選択肢に支えられた思い切りの良さというのもあるのかも知れません。


8)誰のことを考えるのか?

 何かを決めなければならない時、誰のことを考えるか・・・ということがとても大切になってくる場面というものもあるように思います。

 自分ではなくて、誰かのことを考えてみようと思った時に、答えが出てくることがあります。

 相手のためを思って、心を鬼にしなければならないことだってあるかも知れません。

 相手のことを思うからこそ、捨てることができる欲であったり、相手のことを思うからこそ、決断できることもあると思うのです。

 また、時には相手もいいし、自分もいいことは何かと考えて答えが出てくることもあります。

 商売などはまさにそうなのかも知れません。自分だけが良くてもだめ、お客様だけがよくてもだめ。

 みんながいいことは何か・・そう思ってみた時に思わぬアイディアが浮かんでくることもあるかも知れません。


9)最後は自分を一番大切に

 それでも、どうやっても迷ってしまう時、最後は自分を一番大切にするということが大事なことなのかなと、僕はそう思っています。

 自分が楽しんでいなければ、誰かを楽しませることはできないかも知れません。誰かを笑顔にするには、自分が笑っている必要があると思うのです。

 だから、自分を大切にすることは、とても大事なことなんじゃないかなと、思うのです。

 そうやって自分を大切にしようとする思いがいっぱいになって自分の中から溢れた時、その溢れたものが誰かへの優しさになったり、思いやりになったり、または誰かのことを心から思うことができる、そんな強さに変わることもあるのではないかな、と。

 だから、自分を大切にするということは、誰かを大切にするということでもあると思います。


よい決断ができる時、できない時

 決断する方法そのものも大事ですが、決断する「時」「タイミング」というものも大切になってくることがあります。

 例えば、心身の調子が悪い時は、本来の自分ではいられないことが多く(本来の自分のように考えられないことも多く)、判断力、決断力というものも鈍ってしまいがちです。

 そのため、心身が不調の時は、できるだけ大きな決断はしない方がいいかも知れません

 本来の自分ではない時に感じること、思うことというのは、自分が本当に求めていることとは違っている可能性があるためです。

 その場合は、まず、本来の自分に戻ること(治療など)に専念して、改めて考え直してみるのもよい方法かも知れません。

 心に余裕がある状態と心に余裕がない状態では、感じること、思うことも全く違ってくることがありますから。


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